個展会場に遠路お越しくださり本当にありがとうございました。
感想を直で聞けてとても良かったです。

個展は4年振りで、京都の個展は初めてでした。
ギャラリーは、南の窓から二条城が見える設備会社の3階にあり、
むき出しのコンクリートが荒々しく見えるがらんとした空間です。
そこに乾いた空気感があり、絵にとても合っていたと感じました。
人がいないと廃墟にも見える空間、そこが気に入りました。

そういった場なので、展示は額装をせずに絵が直接目に見えるようにしました。
絵が空気に触れ、しなるのもまた自然な要素として考えました。

作品は再生紙や画用紙に、ペンや鉛筆、顔料、木炭を使って、
日々の心のありようを絵や文字で表現しました。
ほとんどの表現は直接に写実することはせずに、記憶と印象で描きました。
そんなふうなので、一点一点に対しての説明を求められてても、
このようにしかできないとしか答えられませんでした。

会期中にモーネ寺小屋で上記のような趣旨でドローイングのワークショップを行いました。
画材は黒ペンや鉛筆といった日常にあるものを使い、定型の紙に、
『心に響く線とことば』を一緒に描きました。
そしてそれはその日の絵本となりました。
みなさん集中された3時間を過ごされたようで、
それぞれの作品に個々人の感性の結晶を見せて素晴らしいものがあり、
良い場になったと感じました。

この個展には本当に多くの方が関わってくださりました。
人と人を結ぶ縁があってのものだと感じました。

ほぼ可能な限り意を汲み展示をさせてくださった井上正憲さん、井上由季子さんに感謝します。
日々の会場の細々としたお手伝いをして頂いた山本さん、
毎日のお昼ご飯を手作りで用意して頂いた小松さんに感謝します。

告知の葉書を面白がって印刷してくださった中村活字さん、
丁寧に原画を製版してくださった真映社さん、
モーネカードの印刷に半日もお付き合い頂いた大伸さんに感謝します。
どの職人さんもほとんど飛び込みなのにとても親切で感激しました。
仕事も丁寧で又お願いしたいと思いました。

会期前後のたくさんの助けなしに今回の展はできませんでした。
平岩章好さん、平岩美袮子さんに感謝します。

同時開催という初めての試みができたことを平岩夏野さんに感謝します。

会期中多くの来場者を呼んでくれた父良一、母弘子に感謝します。

藤川孝之 ドローイング展
2008年9月19日金曜日-9月29日月曜日 12:00-18:00
会期中の火・水・木は定休日
ギャラリー モーネンスコンピス
〒602-8142 京都市上京区西堀川通丸太町下ル下堀川町154-1
(株)エーワンテック本社ビル3階
TEL/FAX 075-821-3477
http://www.maane-moon.com

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