フジカワアトリエ
2012年春から夏、京都から吉祥寺へ

この度は二つの展を、ギャラリーモーネンスコンピス(京都)、ベースカフェ(吉祥寺)にて開催しました。
テーマは『アトリエ』。
会場にて制作をするべく、画材一式を用意し、毎日絵やデッサンを制作しました。

 

京都では何度か展をしていますが、
改めて自然光の美しい場だと感じました。
陽が長い季節ということもあり、照明が全く不要だったのが嬉しいことでした。
膠と顔料で地塗りをした紙に、水彩絵の具を使って、淡い色調の絵を主に描きました。

最初の週末に青木隼人さんの演奏会がありました。
なかしましほさんのお菓子をお出しし、
春の音と共に、ほんわかとしたひとときになったと思います。
それぞれライブドローイングを行い、
夜は細い青い線の絵、朝は面相筆を使って運動する線の絵を描きました。

会場の半分ではnatsuno hiraiwaの展があり、
淡い色の服が揺れていました。

会期の途中は奈良から通い、
ギャラリーがお休みの時は、奈良公園でスケッチをしました。
飛火野から春日原生林。鹿と一緒に散歩しました。

展示はこの場所での最初の展と比べると密度を下さげたので、
見やすくなったと感じました。
間は大切なんだと実感した展でした。


吉祥寺は、マクロビオティックのカフェでの展で、
カフェのすぐ隣が井の頭線の始発駅。
いつもごとんごとんと電車の音が聴こえる場所です。
店内はまるで映画のセットのような風情が漂い、
昭和の屋根裏部屋という雰囲気。

主宰者の奥津さんからいただいたテーマは『ミンナ』。
その言葉からいろいろと展開させ、
多くの方が参加する展となりました。

展の告知のカードや箔押しの絵葉書を製作された竹内紙器は新作の蝋引きの箱を出品。
掘木淳一さんの気合が入った仕事振りがよかったです。

展の初日朝には青木隼人さんの演奏会。
ゆっくりと人が集う頃から演奏は始まり、
用意されたベースカフェの朝食の音、会話する声とが心地よく重なりました。

国立から京都、吉祥寺、移動するアトリエや人たちをポラロイド写真で記録したnatsuno hiraiwa。
今撮られたばかりなのに、ずっと前のような風景になる摩訶不思議な記録集になりました。

ベースカフェから少し歩いた所にある、オーガニックベースで行われた、奥津典子さんの茶話会。
典子さんのテンポのよいお話が楽しい会でした。一日のみの会でしたが、絵を飾っていただきました。

カフェの2階にあるroundaboutでは、新作の箔押しカードを展示販売しました。
この場所は最初のエハガキのお取り扱いでもあり、今回の展のご縁もここから始まりました。

高知での展以来2度目の『フジカワデッサン』を行いました。
大切な何かをその場で素描する、今回も様々な出会いがありました。
家族、物、風景を30組。それぞれの想いを感じつつ描きました。

演奏会を聴きつつ描いた絵。小さな紙の断片にはっきりとした墨で描いた絵。
場によって絵は変わり、見え方も変わるものなのだなと感じました。

 

二つの展は、多くの方のご協力、ご参加なくしてはできない展でした。
モーネ工房の井上さん、スタッフの皆さん。
ベースカフェの奥津さん、スタッフの皆さん。
展にお越しになった皆様。
ありがとうございました。
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藤川孝之展
フジカワアトリエ
絵、コラージュの制作と展示

2012年5月26日(土) - 6月3日(日)
火、水曜日は定休
12:00 - 17:00

ギャラリー・モーネンスコンピス
京都市上京区堀川通丸太町下ル下堀川町154-1
TEL/FAX 075-821-3477
http://www.maane-moon.com

青木隼人ギター演奏会
夕と朝の集い
26日(土)18時30分開演
27日(日)10時開演
お茶となかしましほのお菓子付

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『ミンナ』
藤川孝之展
2012年6月27(水) - 7月8日(日)
12:00 - 20:00
6月27日、7月2、3日は展示のみ

竹内紙器、青木隼人、natsuno hiraiwa、奥津典子、roundaboutが参加

ベースカフェ
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-6-7 レンタカージャパン3F
tel/fax 0422-46-0337
http://www.organic-base.com

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